白い馬はみんな白毛?芦毛との違いを「白くなった時期」で見る
パドックで白い馬を見て、紹介欄の「芦毛」に戸惑ったことはありませんか。「こんなに白いのに、白毛ではないの?」という疑問です。
白く見える馬が、すべて白毛とは限りません。芦毛は年齢とともに白い毛が増える毛色。白毛は、生まれた時から体の大半が白い毛色です。 違いをつかむ鍵は、今どれほど白いかより、いつから白かったかにあります。
芦毛は、白い毛が増えていく
芦毛(あしげ)は、もとの色の毛に白い毛が混じり、年齢を重ねるにつれて白さが増していきます。生まれたころは、もとの色が目立つため、すぐに芦毛と分かりにくいこともあります。
同じ一頭でも、若いころと後年の写真で印象が変わるのはこのためです。ただし、白くなる進み方は一頭ずつ違います。かなり白くなる馬も、もとの色が少し残る馬もいるので、「この白さなら何歳」と年齢を決めることはできません。
この変化と個体差は、JRAの競馬用語辞典「芦毛」で説明されています。
白毛は、生まれた時から大半が白い
白毛(しろげ)は、年齢を重ねた結果として白くなる芦毛とは、出発点が違います。生まれた時から体の大半が白い毛色です。
JRAのサラブレッド講座「毛色の種類」と、JRA・UMAJOの毛色解説を読むと、この時間の違いが整理できます。

つまり、芦毛が白くなっても、毛色の呼び名が白毛へ変わるわけではありません。 「白い馬」は見た目の説明、「芦毛・白毛」は毛色の名前として分けると、紹介欄と目の前の姿がつながります。
一頭の写真を、撮影時期を変えて見てみる
例として、プロフィールの毛色欄に「芦毛」と書かれたA馬を見てみましょう。今の写真では体が白っぽいのに、若いころの写真では濃い色が目立っています。
ここでは、まず同じ馬の写真か、いつ撮影されたものかを確かめます。そのうえで体全体を見比べ、今のほうが白い毛の広がりが目立つなら、芦毛の年齢による変化として読むことができます。

写真から読み取るのは、確認できる毛の見え方の変化です。光や撮影条件も違うため、明るさの差だけで「白い毛がこれだけ増えた」と数量化はしません。また、今の写真が一枚あるだけでは、いつから白かったのかまでは分かりません。
次に白い馬が気になったら、まず馬のプロフィールの毛色欄を開きましょう。「芦毛」なら、撮影時期の分かる昔の写真も探す。「白毛」なら、生まれたころからの写真も見てみる。同じ白さに見えた二頭でも、たどってきた変化の違いを楽しめます。
次の観戦では、名前と姿をつなげる
覚えるのは「芦毛は白さが増していく」「白毛は生まれた時から大半が白い」の二つです。目の前の色だけで名前を決めず、毛色欄と撮影時期を手掛かりに、一頭の変化をたどってみてください。
馬の表情にも関心が向いたら、耳の向きと伏せ方を分けて見る記事もどうぞ。こちらは、同じ馬を前後の場面で追う観察を扱っています。
参考資料
- JRA「競馬用語辞典」―芦毛:年齢による変化と個体差。
- JRA「サラブレッド講座」―毛色:白毛の定義。
- JRA・UMAJO「おウマの毛色」:芦毛と白毛の違い。
資料確認:2026年9月26日。
UMADAN