中1週は7日後?カレンダーで読むレース間隔
馬柱に「中1週」とあるのに、前走の日付は2週間前。「1週なら、7日前では?」と、日付を見直したことはありませんか。
中1週は、前走の翌週を一つ挟み、その次の週に出走することです。同じ曜日どうしなら14日後。7日後の翌週に続けて出走する場合は「連闘」と呼びます。
数字の「1」は、前走から何日たったかを7で割った値ではありません。二つの出走週の間に、出走しない週がいくつあるかを読むための数字です。ここをカレンダーで確かめると、短い間隔の馬を見たときも、日程の事実と状態の評価を分けやすくなります。
数えるのは、二つの出走週の「間」
JRAの競馬用語辞典「レース間隔」は、次週の出走を連闘、次々週の出走を中1週と説明しています。この記事では、このJRAの表記を、通常の週末の出走で読み解きます。
例として、A馬が10月3日(土)に走り、次は10月17日(土)に出走するとします。カレンダー上で、週末を三つ並べてみましょう。
- 10月3日(土)・4日(日)の週:A馬は3日に出走。
- 10月10日(土)・11日(日)の週:A馬は出走しない。
- 10月17日(土)・18日(日)の週:A馬は17日に再び出走。
間にあるのは、10日・11日の週一つです。したがって「中1週」。出走日どうしを引くと、17日−3日=14日になります。
間に挟む週は一つでも、出走した土曜日から次の土曜日までは2週間ある。 この二つは、数えているものが違うので両立します。

「中1週=7日後」と置き換えると、10月10日の出走を想像してしまいます。でも10日なら翌週の出走なので、この例では連闘です。迷ったら、出走日を二つ囲んで、その間の週を数えてみてください。
連闘・中1週・中2週を、同じ出発点で比べる
前走を10月3日(土)にそろえると、違いがはっきりします。
10月10日(土)に出走するなら、連闘。 前走の翌週で、間に出走しない週を挟みません。日付の差は7日です。
10月17日(土)に出走するなら、中1週。 10日・11日の週を一つ挟みます。日付の差は14日です。
10月24日(土)に出走するなら、中2週。 10日・11日、17日・18日の週を二つ挟みます。日付の差は21日です。
同じ曜日なら「中の週数に1を足すと、前走からの週数になる」と整理できます。中2週なら3週間後です。ただし、この換算を実日数まで固定する公式にしないことが、次のポイントです。
同じ中1週でも、13日後と14日後がある
今度はA馬の前走を、10月3日(土)から10月4日(日)へ一日ずらしてみます。今回の出走日は、同じ10月17日(土)のままです。
前走の週と今回の週の間には、やはり10日・11日の週が一つあります。そのため表記は中1週のままです。一方、実際の日付の差は17日−4日=13日。先ほどより一日短くなります。
ここで変えたのは、前走の曜日だけ。中1週というまとまりは同じでも、経過日数は同じとは限りません。
- 前走が3日(土)→今回17日(土):中1週、14日後。
- 前走が4日(日)→今回17日(土):中1週、13日後。
「中1週」は週の並びを示す表記で、全馬に同じ14日間があったことを保証する数字ではありません。 日数まで比べたいときは、前走と今回の実際の日付を確認しましょう。月をまたぐ場合も、日付の数字だけを引かず、カレンダー上の経過日数を数えます。
間隔が分かった後に、何を確かめるか
A馬の「中1週、13日後」というメモから分かるのは、次の出走までの日程です。これだけで「疲れが残っている」「十分に回復した」「陣営が勝負をかけている」とまでは決められません。
また、出走しなかった週が一つあることと、一週間まったく運動しなかったことも同じではありません。レース間隔の欄は、その期間の調整内容を書いた欄ではないからです。調教欄の空白を休みと読み替えない考え方は、時計に載らない調整の読み方でも説明しています。
そこで、同じA馬について、メモを三つに分けてみます。
- 日程の事実: 前走10月4日(日)、今回10月17日(土)。中1週で13日後。
- 間の内容: その期間に公表された調教記録や日付付きの近況を確認する。分からない部分は、日程だけから補わない。
- 次の比較: 過去に同じ程度の間隔で走った際の内容を探す。着順だけでなく、距離・コース・相手なども違っていないかを見る。
たとえば、過去の中1週で好走していたとしても、今回と距離や相手が違えば、間隔だけの効果とは言えません。それでも、最初から「連闘だから厳しい」「中1週なら大丈夫」と決めるより、何を調べればよいかは具体的になります。
次の馬柱では、気になる一頭の前走日と今回の日付を先に並べてみてください。出走週の間を数えて表記を読み、必要なら実日数を添える。その後で、間の調整内容を確かめる。 数字を状態の評価に変える前に、日程そのものを正しく読むところから始めましょう。
参考資料
- JRA「競馬用語辞典:レース間隔」:連闘・中1週の定義。
資料確認日:2026年10月3日。
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