最初のカーブなのに3コーナー?番号と回る順番を分けて読む
レースが始まり、長い直線を走った馬たちが最初のカーブへ。「3コーナーに入ります」と聞くと、1コーナーと2コーナーはいつ通ったのだろう、と戸惑うかもしれません。
コーナーの番号は、そのレースで何番目に曲がるかを表しているわけではありません。コース上の場所に付いた番号です。 発走地点によっては、最初に回るのが3コーナーになります。
東京競馬場の芝1600mと芝2400mを例に、番号と経路を分けてみましょう。
コーナーの番号は、ゴールを基準に付いている
JRAの一般的な周回コースには、二つの直線と四つのコーナーがあります。ゴール地点からレースの進行方向へ一周するとき、順に1、2、3、4コーナーと呼びます。
ゴールがある側の直線から1・2コーナーを回ると、反対側の直線へ。そこから3・4コーナーを回ると、ゴールへ向かう直線に戻ります。
この番号は、発走地点が変わっても付け直しません。スタートから最初に出会ったカーブを、毎回「1コーナー」と呼ぶ仕組みではないのです。JRAの競馬用語辞典「コーナー」でも、二つしか回らないレースで3・4コーナーと呼ぶことが説明されています。
東京芝1600mは、3→4コーナーを回る
まず、見るレースが「東京・芝・1600m」であることを確かめます。同じ1600mでも、競馬場や芝・ダートが違えば発走地点が変わるためです。
JRAの東京芝1600mのコース解説では、発走地点は2コーナー付近。そこから反対側の直線を走り、3コーナーへ入ります。
経路を順に並べると、次のようになります。
発走 → 反対側の直線 → 3コーナー → 4コーナー → 最後の直線 → ゴール
このレースで回るコーナーは二つです。実況で最初に「3コーナー」と聞いても、1・2コーナーを見逃したわけではありません。発走地点が、1・2コーナーを回る区間より先にあるからです。

図は、経路を見比べるために単純化したものです。番号と通過順に注目してください。
芝2400mでは、同じ番号を1→2→3→4とたどる
次に、同じ東京競馬場の芝2400mを見ます。JRA-VANのコース解説によると、発走地点は正面スタンド前の直線です。
発走すると、いったんゴール板の前を通過します。そこでレースが終わるのではなく、さらにコースを一周してゴールします。
発走 → ゴール板を一度通過 → 1 → 2 → 3 → 4コーナー → 最後の直線 → ゴール
芝1600mとの違いは、番号の付け方ではなく、走り始める場所と通る経路です。図の3コーナーも4コーナーも、二つの距離で同じ位置にあります。
「最初のコーナー」と言うとレースごとの順番を指し、「3コーナー」と言うとコース上の場所を指す。この二つを分けると、実況とコース図を結び付けやすくなります。
次の観戦では、発走地点から線をたどる
レースを見る前に、コース図で次の三つを確かめてみてください。
- 競馬場、芝かダートか、距離を確認する。
- 対応する発走地点を見つけ、進行方向の矢印をたどる。
- 通るコーナーの番号を、順にメモする。
東京芝1600mなら「3→4」。そのメモを手元に、気になる一頭が3コーナーから4コーナーへ進むところを追ってみましょう。芝2400mなら「1→2→3→4」と、見る目印が増えます。
この読み方で分かるのは、どこを、どの順に通るかです。経路だけで、その馬が上手に曲がったかや、有利だったかまで決まるわけではありません。まずは場所を押さえると、あとで映像を見直すときにも「3コーナーの場面」と指定できます。
残り距離の数字も気になったら、ハロン棒の「6」の読み方へ。コーナーの番号は場所、ハロン棒の数字は残り距離と、目印の役割を分けて読むための記事です。
参照資料
- JRA 競馬用語辞典「コーナー」:番号の基準と、発走位置が違う場合の呼び方。
- JRA 東京新聞杯・コースの特徴:東京芝1600mの発走地点と経路。
- JRA-VAN 東京芝2400mコース解説:正面の発走地点、ゴール板の初回通過と一周する経路。
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