三連単フォーメーションは何点?「2×3×4」が24点にならない理由
1着に2頭、2着に3頭、3着に4頭。三連単の候補を並べて「24点かな」と計算したのに、表示された点数が違う。そんなときは、各列に同じ馬が入っていないかを見直してみてください。
三連単の点数は、1・2・3着の候補から、同じ馬が二つ以上の着順に入る並びを除いて数えます。 たとえば「1着は1・2番、2着は1・2・3番、3着は1・2・3・4番」なら、24点ではなく8点です。
今回はこの8点を一つずつ確かめます。候補を1頭足すと何点増えるのか、別に考えた買い目と重なったらどう数えるのかまで、架空の馬番で整理しましょう。すべて計算のための例で、特定のレースの推奨ではありません。
まず「1点」を、着順のある一つの並びに戻す
三連単は、1着・2着・3着の馬番をその順番まで当てる馬券です。三連複は同じ3頭なら着順を問いませんが、三連単では順番が変わると別の買い目になります。JRAの馬券の種類でも、この違いが説明されています。
たとえば「1→2→3」は、1番が1着、2番が2着、3番が3着になる並びです。「2→1→3」とは別の1点として数えます。
一方で「1→1→3」は、1番が1着と2着を同時に占める形です。このような並びは三連単の買い目になりません。
ここで区別したいのは、候補欄に同じ馬を入れることと、一つの買い目の中で同じ馬を二度使うことです。
1番を1着欄にも2着欄にも入れるのは、「勝つ場合も、2着になる場合も候補にする」という意味です。それ自体は矛盾していません。ただし、買い目に展開するときには「1→1」の枝を取り除きます。
フォーメーションは、着順ごとに選んだ候補から買い目をまとめて作る方法です。列をまたぐ同一馬を考慮して点数を数えることは、JRA-VANのフォーメーション解説でも確認できます。
「2頭・3頭・4頭」から8点が残るまで
今回の仮のフォーメーションは、次の通りです。数字はすべて馬番で、人気順や枠番ではありません。
- 1着候補:1・2番
- 2着候補:1・2・3番
- 3着候補:1・2・3・4番
まず1着を1番に固定します。2着欄の1番は使えないので、2着は2番か3番です。
1番が1着になる買い目は4点
2着が2番なら、3着欄から1番と2番を除きます。残るのは3番と4番なので、買い目は次の2点です。
- 1→2→3
- 1→2→4
2着が3番なら、3着欄から1番と3番を除きます。こちらも2点です。
- 1→3→2
- 1→3→4
「1→2→3」と「1→3→2」は同じ3頭ですが、2着と3着が違います。三連単では両方を残します。これで、1番が1着になる買い目は4点です。
2番が1着になる買い目も4点
次は1着を2番に固定します。2着欄の2番は使えないので、2着は1番か3番です。
- 2→1→3
- 2→1→4
- 2→3→1
- 2→3→4
こちらも4点。合わせて4+4=8点になりました。

掛け算の「2×3×4=24」は、各欄から機械的に一つずつ選んだ並びの数です。その中には「1→1→1」「2→3→2」など、同じ馬を繰り返し選ぶ並びが含まれています。この例では、そうした16通りを除いた8通りが買い目になります。
点数に迷ったら、大きな掛け算から引き算するより、1着を一つ決める→2着を一つ決める→まだ使っていない3着候補を数えるという順番が確かめやすいでしょう。
同じ「2×3×4」でも、候補の馬が違えば24点になる
「2頭・3頭・4頭なら8点」と覚えてしまうと、次の場面で計算が合わなくなります。点数を決めるのは頭数だけでなく、どの馬が列をまたいでいるかです。
別の仮例として、次の候補を考えてみてください。
- 1着候補:1・2番
- 2着候補:3・4・5番
- 3着候補:6・7・8・9番
この場合は各列の候補が完全に分かれています。どの列から選んでも同じ馬を二度使うことがないので、2×3×4=24点です。
つまり「1着に2頭、2着に3頭、3着に4頭」とだけ聞いても、点数はまだ決まりません。点数表や計算結果を見比べるときは、各列の馬番までそろえて確認する必要があります。
候補の重なりが途中だけなら、枝ごとに残る数も変わる
もう一つだけ、少し形を変えます。1着を1・2番、2着を2・3番、3着を1・3・4番とした仮例です。
- 1→2の後は、3・4番の2通り
- 1→3の後は、4番の1通り
- 2→2は使えない
- 2→3の後は、1・4番の2通り
合計は2+1+2=5点です。どの枝も同じ数になるとは限りません。最初の8点の例で使えた「4+4」を、形の違う候補へそのまま当てはめないようにしましょう。
3着候補に1頭足すと、なぜ4点増えるのか
最初の8点の例に戻ります。3着候補へ、まだどの列にも入っていない5番を足したらどうなるでしょうか。
1着と2着の候補はそのままなので、新しく増えるのは次の4点です。
- 1→2→5
- 1→3→5
- 2→1→5
- 2→3→5
元の8点に加わり、合計12点になります。1頭追加したから1点増えるのではなく、その馬につながる1・2着の並びの数だけ増えるわけです。
ここで4点増えるのは、今回の候補の形と、5番が1・2着候補に入っていないという条件によります。別のフォーメーションでも必ず4点増えるわけではありません。
各買い目を100円ずつとした計算なら、元の8点は800円、追加後の12点は1,200円です。増える金額は400円。1点当たりの金額を変えるときは、その金額で計算し直します。
「念のため3着にもう1頭」と足す前に、追加される並びを一度広げてみてください。候補を増やす判断が、どれだけ支出を増やすのかが具体的になります。
別案の重複と、金額の上乗せ
ここまで除いてきたのは、同じ馬が一つの買い目に二度入る、成立しない並びでした。もう一つ、複数の案を作ったときに起こる重なりがあります。
最初の8点を案Aとします。これとは別に、次の4点を案Bとして考えたとします。
- 1→2→4
- 1→2→5
- 1→3→4
- 1→3→5
案Bのうち「1→2→4」と「1→3→4」は、すでに案Aにあります。したがって、両案を合わせた異なる買い目の数は8+4−2=10点です。
一方、両案をそれぞれ各100円ずつ買うと想定した場合の合計金額は、800円+400円=1,200円です。重なった2つの買い目に200円ずつ、それ以外の8つに100円ずつ配分した形になります。
この重なりは、買い目そのものが成立しないわけではありません。同じ並びに金額を上乗せしている状態です。「10種類を各100円、合計1,000円」とは資金配分が違います。
異なる買い目が何種類あるかと、それぞれにいくら使うかは別に確認する。 複数のフォーメーションや単独の買い目を併用するときほど、この二つを書き分けると取り違えを見つけやすくなります。投票サービスの重複表示や合算方法に頼り切らず、最終的な買い目と金額を確認してください。
点数確認を、予想の最後の点検にする
手元の候補を確かめるときは、次の順でたどれます。
- 三連単を選んでいるかを確認する。三連複とは順番の扱いが違う。
- 1・2・3着の各列に、選んだ馬番を書き出す。
- 1着と2着を順に固定し、同じ馬を使わない3着候補を数える。
- 別案も買うなら、同じ着順の買い目が重なっていないかを調べる。
- 各買い目の金額を合計し、投票前の表示と照らし合わせる。
点数が合っても、その買い目が有利だと分かったわけではありません。今回の8点と24点では含まれる馬も並びも違い、点数だけで的中しやすさや回収の見込みは比較できません。
点数を減らせば、削った並びは買わないことになります。点数を増やせば、1点当たりの金額が同じなら支出も増えます。予算を超えるときは、候補や金額を見直し、買わない選択も含めて考えてください。
オッズと見込む確率の関係を確かめたい方は、単勝4倍と6倍を比べた期待値の記事も参考にしてください。単勝を使った説明なので、そこで置いた確率を三連単へ流用することはできません。
参考資料
- JRA「馬券の種類」:三連単と三連複の着順の扱い。
- JRA-VAN「購入点数を絞り込む買い方 3連単のフォーメーションとは?」:列をまたぐ同一馬を考慮した点数計算の説明。
資料確認:2026年9月12日。本文の馬番・買い目・金額は編集部が作成した計算例です。実際のレース成績や的中率の集計ではありません。
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